プロ野球ニュース 阪神・高橋、岩崎ら選手の愛ある“かわいがり”忘れず新天地・広島でもパワフルどすこい
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記者は18年4月から約5年務めた阪神の担当を外れ、来年1月から広島担当になる。振り返ると、外勤記者として初めて担当させてもらった阪神では、いろんな出来事があった。他球団に比べると、マスコミの数も多く、取り上げられる情報量も多い。初めは戸惑いながらも、必死にペンを走らせた。
初めて取材をしたのは当時ルーキーの高橋だった。2軍戦で7回3失点と好投した左腕の「1軍前進」という原稿を書かせてもらった。当時の高橋は取材する機会があっても、具体的に話を聞き出すのに苦労した。質問に対しての答えしか、聞き出すことができず、取材の難しさを痛感した。そんなある日、「実は相撲をよく見るんです」と高橋から声を掛けてきた。記者が学生時代にしていた相撲の話題で盛り上がり、その話を試合の原稿でエピソードとして掲載させてもらった。原稿化までの過程は高橋を通して学んだことが多かった。現在は昨年4月に行った左肘内側側副じん帯再建術(通称・トミー・ジョン手術)からの復活を目指し、リハビリに励んでいる。広島に行くことの報告をした際には「広島に行っても頑張ってください」とエールをもらった。復活を見届けることができないのは残念だが、応援する気持ちに変わりはない。
3歳上の岩崎には、いきなり“塩対応”を食らった。初めての取材が神宮球場での負け試合。試合後、クラブハウスに三塁側を歩いて向かうため、記者もグラウンドで取材を試みた。必死に質問しても「はい、頑張ります」としか、返答がなかった。数日後、甲子園で遭遇すると、まさかの言葉が…。「走って寄ってこられると、笑ってしまうから、神宮では取材禁止ね」。当時、体重130キロの記者は無我夢中でコメントを取りにいっていたが、予想外の理由に、こちらが笑ってしまった。確かに、敗戦後に笑顔で取材を受けている光景がテレビカメラやファンが目にしたら…。そこからダイエット企画がスタートするなど、岩崎にもかわいがってもらった。
各選手とも、グラウンドでは真剣なまなざしだが、グラウンドを離れれば、違う顔も見えてくる。阪神で学んだ取材のいろはを生かして、新天地でも読者により良い情報を届けていきたい。(記者コラム・長谷川 凡記)