来る2024年パリオリンピックに野球がないことに、野球ファンはがっかりしているかもしれない。それだけでなく、パンデミックで延期された2021年の東京オリンピックで開催されたソフトボールと空手の競技も今回は含まれていない。
これはフランスが日本の野球の歴史を必要としているからかもしれない。野球は日本で最も人気のあるスポーツのひとつであり、日本代表チームは世界でもトップクラスと認められている。対照的に、フランスの野球チームは2023年のワールド・ベースボール・クラシックの出場権を得る必要があった。
さらに、メジャーリーグベースボール（MLB）の関係者は、過去に日程の兼ね合いを懸念材料として挙げている。夏季オリンピックはMLBのシーズンと重なるため、トップ選手にとっては参加が難しくなる。
2024年のオリンピックまで、野球は14回しか開催されない。1992年のバルセロナ五輪まで、野球はメダルを賞品としない1回限りのエキシビションゲームだった。1992年から2008年まで、このスポーツは得点競技であった。
しかし、2005年に国際オリンピック委員会によってメインプログラムから除外された。 その理由は、野球が男性優位のスポーツであるため、男女平等が関係していると言われている。
東京五輪では野球が正式種目として復活したが、それは開催地の名誉ある要請によるものだった。各五輪開催国は、最大5競技を一時的に追加するよう要請することができる。
今年のフランスは、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン、ブレーキングをオプション競技に決定した。
オリンピック新競技、ブレイクダンス
ブレイクダンスが正式にオリンピック種目として導入される。オリンピックでは初となるが、このスポーツは2018年のブエノスアイレス・ユース・オリンピックでデビューした。
アクロバティックな動きと複雑なフットワーク、派手なヘッドスピンで知られるダンスバトル競技だ。その最も有名なダンステクニックとして、フリーズポーズが知られているかもしれない。
パリ五輪では女子と男子に分かれて競技が行われる。各国を代表する16人のBボーイと16人のBガールが、メダル獲得を目指して熱戦を繰り広げる。審査員の投票によって勝敗が決まる。
日本は2024年五輪の予選突破シリーズに5人の代表選手を送り込む。B-girlsは、あゆみ、りこ、あみ。一方、Bボーイズの代表はイッシンとHIRO10。
この予選で、Bボーイズ40人、Bガールズ40人のうち、誰がパリ五輪への最終枠に入れるかが決まる。
以前、大阪出身のBボーイ、中新井繁之（シゲキックス）が2024年五輪の切符を手にした。この日本のBボーイは、2023年アジア大会のブレーキング競技で優勝し、出場権を獲得した。
一方、パリ五輪のブレーク競技は8月9日〜10日に開催される。
2028年LA五輪で野球が復活
新しいオプション競技に興奮する人もいるかもしれないが、野球ファンはまだあまり乗り気ではないかもしれない。しかし、2028年のロサンゼルスオリンピックで野球が復活するという朗報がある。野球の兄弟競技であるソフトボールもロサンゼルス五輪に含まれる予定だ。
「両スポーツは近年世界的な成功を収めており、国際的な舞台で称賛されるに値するからだ。
前回の東京オリンピックでは、野球の決勝戦で日本がアメリカを下して優勝した。この試合は、歴史上最も期待された野球の決勝戦のひとつとして、テレビ視聴率の記録を作った。2028年、アメリカはオリンピック開催国として勝利するために最善を尽くすに違いない。
ロサンゼルスは野球の歴史と大きなつながりがある。1984年のロサンゼルス・オリンピックのデモンストレーション・スポーツとして野球が始まった。エンジェルの街はまた、LAエンジェルスとLAドジャースという2つの有名なMLBクラブの本拠地でもある。日本で最も有名な野球選手である大谷翔平は、チームスポーツ史上最高額の契約を結び、LAドジャースに所属している。