ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は24日、日本と同じA組では世界ランク16位のサモアと同20位のロシアが激突。1995年大会以来の8強進出を目指すサモアが34-9で初戦を白星で飾った。20日の日本戦から中3日の強行軍で臨んだロシアは前半こそリードして折り返したが、足の止まった後半に失速。悲願のW杯初勝利はならなかった。【動画】大音量推奨! ド迫力の舞いに熊谷のファンも大興奮…サモア代表が披露した「シバ・タウ」の実際の一部始終 東のラグビーの街、熊谷でのW杯初戦。ロシアにもチャンスはあった。前半サモアの2選手が一時退場。一時、15-13となり、2人分のアドバンテージを得たが、トライは奪えず。6-5でリードして折り返した、後半は逆に立ち上がり4分にPRキリル・ゴトフツェフがシンビン(一時退場)となり、ここから失点を重ねてしまった。 「実際に相手が13人になったときにチャンスを生かして得点できなかった。私たちが1人欠けたときには3トライを許してしまった。残念なことです」。リン・ジョーンズHCはこう振り返った。 ロシアは日本戦から中3日の強行軍。対するサモアは今大会初戦。日程面での不利もあったが、言い訳にはしなかった。同HCは「そうではない」ときっぱり否定。「フィジカルの問題ではなく、私たちが戦術的に思ったことができなかった」と潔く敗戦を振り返った。 またキャプテンのFBワシリー・アルテミエフも「我々は、フィジカルな試合ができることを証明するためにもここへ来ました。魅力的なラグビーができるんだと。我々は正しい道を歩んでいると思います。前半につかんだアドバンテージを利用できませんでした」と話し、さらに「サモアの選手たちは冷静で、チャンスをものにしました。とてもとてもいい経験になりました。素晴らしいパフォーマンスだったと思います」と素直に相手を称えた。 悲願の初勝利はならず、残すカードもアイルランド、スコットランドと厳しいが、2度目のW杯で収穫を得るべく、ロシアのフィフティーンは必死になって戦っている。