高校ラグビー史上で伝説とされる名勝負を演じた大分舞鶴と天理(奈良)の組み合わせを再現しようと、大分市は8日、同市新春日町の豊後企画大分駄原球技場に両校の現役選手を招いて交流試合を開催した。今秋のラグビー・ワールドカップ(W杯)の100日前イベントの一環。試合は再び天理の勝利に終わったが、選手たちは35年前と同じく互いの健闘をたたえ合った。
伝説の一戦は1984年1月7日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場であった第63回全国高校ラグビーフットボール大会決勝。舞鶴が終了間際にトライを決めて2点差に迫り、ゴールキックが決まれば同点で両校優勝だった。しかしキックは外れ、舞鶴は優勝を逃した。歌手の松任谷由実さんは、この試合に着想を得て名曲「ノーサイド」を作ったとされる。
あれから35年。当時と変わらず舞鶴は黒、天理は白のユニホームを身にまとって熱戦を繰り広げた。舞鶴は天理に押されて前半を0―40で折り返すと、後半21分ごろ、パスを受けたウイングの平田優樹選手(2年)が左端にトライ。試合終了直前にもNO8の安永稜選手(同)がトライを決めるなど意地を見せたが10―68で敗れた。
試合後、握手を交わした選手たち。舞鶴の山田大斗主将(3年)は「もう少し競り合いたかったが、改めて天理は強いと思った。次は花園で試合をしたい」。天理の前川風雅主将(同)は「伝説の対戦を実現できて幸せ。まだ満足できる結果ではないので、今日出たミスをしっかりなくしていきたい」と話した。
会場には35年前の両校の主将2人の姿もあった。舞鶴の主将だった福浦孝二さん(53)は「あの試合があって今日の試合があり、選手にとっても良い機会になった」。天理の元主将、津彼幸司さん(53)は「こういった試合ができて光栄。選手たちはこれからも一生懸命プレーしてほしい」と笑顔で話した。【尾形有菜】
